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武勇伝をきく


農業化学研究グループ
探索評価チーム
小原 敏明
出身大学:名古屋大学大学院
入社年度:2004年入社


■農薬開発すべての過程に携わる“生物”。

 現在私は、作物の病害防除を目的とした農薬(殺菌剤)の研究に取り組んでいます。特に、どの化合物が病害防除に高い効果を示すのか?という“生物評価”を行っています。将来、農薬となる候補化合物を、スクリーニングすること、温室や圃場で評価することで、その化合物の各種病害に対する効果や特性を明らかにしています。“生物評価”は、新規化合物の探索研究から化合物が農薬として開発されるまで、農薬開発すべての過程に携わっています。新規化合物の探索研究では、生物評価が合成・展開の判断基準となります。新規な活性を発見した場合は、特許出願し、権利化を目指します。また、既に上市されている農薬では、新たな病害に対する効果や特性を明らかにすることが、商品を売るための技術資料となります。

■学生時代に得た基礎知識を役立てつつ、製品を通じて社会に貢献。

 学生時代、病原菌がどのようにして植物に病気を引き起こすのか?を遺伝子レベルで明らかにするという研究に携わっていました。どのようにして病原菌が病気を引き起こすのか?という基礎知識は、化合物が感染のどの過程を阻害しているのかという視点、さらに、新規化合物の探索研究に生かしています。さらに、土壌病原菌を扱っていたことが、タチガレンを含む土壌用殺菌剤の生物評価、土壌病害に対する評価系の構築などに役に立っています。
 企業では、基礎的な研究も行いますが、実用場面に繋がる応用研究が中心になります。特に、研究の成果が自社製品の開発上市に繋がり、製品を通じて農業生産に貢献できることが大きな魅力です。そして、社会貢献に繋がると信じています。

■農業は総合的な知識の集結。

 学生時代は研究室内で実験をすることが多く、自分自身が携わっている研究分野についての知識しかありませんでした。入社してから、“農業”に必須な農薬の研究に携わる中で、農業が総合的な知識の結集であることを痛感させられました。“生物評価”では、圃場での栽培方法、作物の生育状況、病害の発生生態、気候、薬剤の特性、病害防除の体系を知ることが必須となります。正確な評価が、新規農薬の創製に非常に大切です。そのため、今後も新たな知識・経験を身につけていきたいと考えています。


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