
現在、日本では約550種類の化合物が、農薬の有効成分として使われています。これらを「原体」といいます。ただし、原体がそのまま農薬として直接撒布されることはなく、通常は、製剤の形にして使用されています。
主な製剤として粉剤、粒剤、乳剤、水和剤、水溶剤があります。
粉剤は、主に粘土の粉を原体に混合して作られる、粉末状の製剤です。撒布が容易な反面、周辺に飛散することが多いため、最近では粉の粒子を大きくしたDL(ドリフトレス)剤が多く使われています。
粒剤は、粘土を原体と練り合わせて粒状にした製剤で、有効成分が水田の水や土壌に溶けだして、直接、または根から吸収されることにより効力を発揮します。
乳剤・水和剤・水溶剤は、原体を水などで薄めて散布液として使うものです。散布には噴霧器を用います。こうすると葉の裏側にも薬剤が付着するので、農薬をまんべんなく施すことができます。
その他に、錠剤やマイクロカプセル剤、パック剤など、兼業農家の増加や農業就労者の高齢化にあわせて、農薬処理の省力化を図った新しい製剤も登場しています。
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