
我々が「防蟻施工」という場合の「蟻」は通常シロアリをさします。従って、防蟻施工というのは、シロアリからの被害を未然に防ぐ、あるいは、シロアリを駆除することで、被害の拡大を食い止める、という目的でおこなう施工ということになります。また、「防蟻薬剤」といえば、同様に、いわゆるクロアリなどが対象でなく、通常、シロアリの防除施工を行うための薬剤をさしています。


多くの場合、防蟻施工を行うのは一般の木造家屋です。防蟻施工により、大切な財産である皆さんの住宅を、シロアリから守ることができます。


シロアリによる被害は、火災、地震、風水害につぐ第4の災害といわれています。日本での火災による損害額は約1,576億円(平成17年)との消防庁の報告がありますが、シロアリによる被害はそれ以上だといわれています。


特に、構造部材と呼ばれる部材が、シロアリの被害にあうと、木造建築物は大変もろくなってしまいます。いかに木造建築物の強度が劣化するかは、阪神淡路大震災時に改めて注目されました。その劣化程度は、震度7であった淡路島北淡町と神戸市東灘区での調査において、蟻害・腐朽の無い棟では全・半壊が50%であったのに対し、蟻害・腐朽のあった棟ではその割合が89%であったという報告もあるくらいです。


薬剤を散布するということは、自然に対して影響(環境負荷)を与えているように思われるかもしれませんが、通常、薬剤は局所に留まるため、周辺環境に大きな影響を与えることはありません。むしろ、木造住宅の長寿命化は、廃材(産業廃棄物)排出量の抑制につながる上、木材によって封じ込められている大気由来のCO2を、長期間固定化するという効果があり、環境保護に貢献しているともいえます。

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